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> 【研修会】 第3弾  温暖化現象に対応する稲作新技術
最近の温暖化現象により米の収量・品質に悪影響を及ぼしている。
その対策の基本は稲作全期を通して、根を充分に観察し健全な根を維持することである。


1・温暖化対策は地力の回復を図ること  ①有機質の不足で、腐植が減少    ②大型機械で耕盤を圧密
  ③化学肥料の多用で微生物が死滅   ④微量養分が下層部に沈殿
 含鉄資材、ケイ酸質資材の投入(エフグリーン、マグホス)

2・有機物が不足した場合の障害
  ①作土が硬くなる          ②根が伸びずに早く老化する
  ③肥切れしやすい。加里、苦土、ケイ酸の流亡する
  ④微生物の活動が衰え土中の養分が有効化しない

3・素質の悪い苗は温暖化影響を受ける

  ①適当に蒔かれた厚捲きの苗     ②高温管理で伸びすぎた苗
  ③育苗日数が長い老化苗を植え付け

4・温暖化対策は植付け後、速やかに活着させること   多木有機液肥の施用で活着を促進
  ①施用する倍数:200倍液      ②施用時期:田植えする5~3日前
  ③1箱当たり施用量:500cc貧弱な苗、老化した苗には特に効果が高い

5・温暖化対策には根を健全に保つこと  ①活着期:深水で苗を保護
  ②活着後:田植え後10日目に一時落水し、水の入れ替え、後は浅水管理
  ③出穂期以降:飽水状態

6・温暖化対策は過繁茂を防ぎ受光態勢をよくすること  ①1株3~4本植え、栽植密度を坪当たり50~55株植
  ②1株18本の分けつ数で中干しの実施

7・受光態勢をよくする方法
  マグホスを調節肥として施用
   ①施用時期   出穂40~30日前  ②10㌃の施用量 30~40kg
   ③調節肥の効果:稲の生育中期にマグホスが稲体内の窒素を消化し
    窒素のだぶつきを防ぎ稲の生育と根を健全に保つ

8・温暖化対策は生育後期の栄養状態を最良にすること  第一回目穂肥のねらい:1穂当たりの粒数を増加させること
    施用時期→気象条件によって変動する。出穂24~18日前
  第二回目穂肥のねらい
    近年、出穂後から栄養不良→出穂後の栄養状態が良くなる管理に努める。
     ①籾の退化を防ぐ        粒数の確保
     ②籾殻を大きくし登熟を高める  登熟歩合の向上
     ③稔実を高め、籾を重たくする  千粒重の向上
      施用時期 → 出穂10日前~出穂10日後
しき島6号又はしき島9号を1、2回ともに穂肥として使用
by kimsho | 2008-05-28 15:22

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